こんにちは。こども防災協会です。

今週は成人式がありました。成人を迎えたみなさんおめでとうございます。

本日も防災豆知識をみなさんにご提供していきます。

今回のテーマは「世界の異常気象」についてです。

これまで日本で起きた災害については何度が紹介してきましたが、世界の災害に目を向けることも防災の知識を深めるために必要なことです。

それでは、世界の異常気象についてみていきましょう!

 

異常気象とは?

そもそも異常気象とはいったん何でしょう?

ニュースや新聞で聞いたこともあると思いますが、しっかり説明できる人は少ないと思います。

異常気象について気象庁は過去に経験した現象から大きく外れた現象で、人が一生の間にまれにしか経験しない現象を言います。大雨や強風等の激しい数時間の現象から数か月も続く干ばつ、極端な冷夏・暖冬なども含まれます。(気象庁ホームページより)」

なるほどなるほど、夏なのにめっちゃ寒い、冬なのに暖かい、ぜんぜん雨が降らないなどのいつもとは違った天気のことをいうんですね。

日本ではそこまで異常気象の被害がなくても、世界ではその国の存在も大きく揺るがす、災害として位置づけられているところもあります。

それでは実際の異常気象の事例を種類ごとに見ていきましょう!

世界の異常気象

1. 高温

高温被害の定義は週や月、季節ごとで変化しますが季節の場合「季節の平年値との差が、同季節における標準偏差の±1.83倍を超えた場合(気象庁)」とされています。

1.83倍!!!

いいですかみなさん!

日本も夏は毎年暑いですが、簡単な計算をすると毎日3度近く暑くなることになります。

これは、、、以上だ!

昨年はアラスカやシベリア、アジアやヨーロッパなどの世界各地で高温の異常気象が確認されています。

特に東シベリア北東部のウエレン地方では13月の3か月平均気温−11.3℃(平年差+8.9℃)とめちゃめちゃ気温が上がっていることが分かります。

1日の平均気温が9度近く上がるって、日本では考えられませんが、世界では予想もできない被害が起きていることも考えなければいけません。

 2. 低温

高温で被害が出ているところもあれば、世界では低温で被害が出ている場所もあります。

昨年度はモンゴル南西部〜中国北西部で低温の被害がありました。モンゴルはもともと気温が低い地域ですが、そこからさらに寒いとなると防寒の教科や、餌となる動物の確保も大変そうですね。

特にモンゴル西部のアルタイ地方では12月の月平均気温−21.8℃(平年差−6.7℃)となっており、今までにないくらい寒い季節になりました。

 3. 多雨

モンゴル中部及びその周辺では、179月に異常多雨となりました

特にモンゴル中部のツェツェルレグ地方は1月の月降水量11mm(平年比611%)、モンゴル西部のウリヤスタイ地方では79月の3か月降水量222mm(平年比165%)と高い降水量となりました。

雨は少なすぎるのもよくないですが、多すぎるのもよくないですね。

特にモンゴルは乾燥地域なので大量の雨が降ると、現地の人たちに大きな影響をおよしてしまいます。

 4. 大雨

昨年度は日本で起こった台風も異常気象として記録されています。

日本〜西日本628日から78日にかけて、活発な梅雨前線や台風第7号の影響で、西日本を中心に全国的に記録的な大雨(平成307月豪雨)となり、たくさんの志望者も出ました。

昨年は台風が多い年になりました。

地震だけではなく台風にも防災の意識を高めていかないと改めて考えることができました。

5. 砂じん嵐・雷雨

「砂じん」とは強い風によって吹き上げられる砂やほこりのことを指します。

なんだ砂か~、なんて思っているそこのあなた!

日本ではあまりなじみがありませんが、砂じんの被害は目に砂が入って失明したり、車や電化製品の中にほこりが入って動かなくなってしまったりと人々の健康や、生活に大きな被害を及ぼしてしまう怖い災害なのです。

昨年はインド北部で5月の砂じん嵐や雷雨により大きな被害を受け死亡者も出てしまいました。

 6. 少雨

雨がたくさん降って大きな被害を受けた地域もあれば、雨が少なくて被害があった地域もあります。

私たち人間の体は7割以上が水分でできているため、人間水分がなくなったら死んでしまいます。

それは他の動物や植物にも同じことが言えるのです。

毎年ふるはずの雨が降らなければ、動物は死んでしまい、野菜も取れなくなってしまいます。

昨年、ヨーロッパでは少雨に悩まされた国が多くありました。特にドイツやフランスでは歴史的な少雨におそわれたくさんの被害が出ました。

 7. 森林火災

米国西部で起こった森林火災も異常気象による災害の1つです。

異常気象による森林火災は自然発火で、雷や火山の噴火などが原因となり発生します。

火災の規模によっては、家屋も巻き込んでしまうくらいの大きな災害です。

米国西部では、7911月に大規模な森林火災が発生しました。

カリフォルニア州では、7月に発生した“Mendocino Complex”で約46万エーカー(約1860平方キロメートル)の面積の森林が焼失しました。

 8. 干ばつ

干ばつは高温、少雨に伴うミス不足の状態です。

土壌が乾いて、農作物が育たない状態が続き、深刻な飢饉をもたらします

昨年は、オーストラリア南東部で大規模な干ばつがあり、農業物へ大きな影響が出ました。

 

 いかがでしょうか?

日本にいると経験したことのない異常気象が学べたと思います。

世界にはまだまだ大きな災害で苦しんでいる人々がたくさんいます。

少しずつ、災害や防災の知識を増やしていきましょうね!

こども防災協会では、防災キャンプの他に宮城県内の小・中学校に無償出張授業も行っております。

 問い合わせフォームよりお問い合わせいただければ、授業内容、時間、日程を調整させていただきます。

こどもたちのいのちと未来を守る活動に少しでもお役に立てれば幸いです。

 

参考

気象庁ホームページ

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tenki_chuui/tenki_chuui_p1.html