こんにちは!こども防災協会です。
本日も防災にまつわる豆知識を提供していきます!
今回のテーマは「水害被害を避ける!」についてです。
水害被害とはどういうものか、またその対策はどうすればよいのかを解説していきます。
どのような防災対策の向きあい方が大事?
私達が家を買う上で、災害リスクも選択肢の一つとして考えていかなければならない時代になったとも言うことが出来るでしょう。
それは、近年あまりにも自然災害の被害が大きいからです。
家探しをしている時、その地域の災害リスクや情報を得ることが出来、相談出来る部門が区役所や市役所にあるといきなり不動産屋へ行くよりはかなり安心ですよね。
しかし、実状それ程期待出来ないから、私達は、私達で自己防衛というモチベーションでいる必要があります。
家は、長く住み続けるものゆえ、必ずこんなはずじゃなかったというこしが起きます。購入前にしっかりリサーチすることで、後悔を最小限に留めることが出来るでしょう。
防災対策は買う前に
様々な自然災害に遭遇してしまった人たちの光景をニュースでも見かけることがあります。
そのとき、「なんであの人たちは、あんなリスクの大きな場所に住んでいるのだろう?」と思うこともありますよね。
しかし、その人たちにそれぞれ事情があり、住んでしまっている以上はそこで高い自然災害のリスクから逃げることがほとんど出来ない状態にいます。
そのような人たちは尚更「避難」も含めた防災対策と向きあう必要があります。
これから防災対策について考えるのなら、もちろん住む前に出来る限りのことをしておきましょう。
浸水地域と治水地形分類図を重ね合わせるとわかること
関東・東北水害で鬼怒川が決壊の被害が起きました。
更に茨城県常総市でもそのような被害がありましたが、このあたりの問題は、事前に治水地形分類図をチェックしておけば、予測可能なことだったのかもしれません。
浸水地域と治水地形分類図を重ね合わせるとおおかたの浸水エリアは、氾濫平野(過去の洪水によって作られた平野)と後背湿地(自然堤防や浜堤などの微高地の背後に形成された微低地)とにほとんど一致していたりします。
治水地形分類図というものは、治水対策のため、国が直接管理しているものに対して、昭和51年度~53年度に作られた地図です。
治水地形分類図で川沿いをチェックすれば、自然堤防、氾濫平野、後背湿地、旧河道というものがあります。
自然堤防は、川が作りだした高台のことで比較的安全な場所です。
しかし、氾濫平野は、以前川の水の氾濫があり、泥によって堆積して出来たような場所であり、水は依然たまりやすい状況にあります。
そして、背後にある、後背湿地はそれ以上危険な状態です。
都市型のおこりやすい水害被害とは
人たちが多く住み都市が作られます。
そのような場所は、平野部の土地の低い場所が多いのに加えて、水害被害を受ける大きな問題を抱えています。
ただし、だからこそ河川改修等の治水整備なども積極的に行われて、大きな水害被害はなんとか避けることが出来ているでしょう。
しかし、最近よく聞く「ゲリラ豪雨」も、都市化が進んだ結果ともいうことが出来ます。
ゲリラ豪雨が起きても、下水道の排水処理が間に合えば問題解決に向かうことが出来ますが、だいたいのケースで「内水氾濫」が起きてしまうことになります。
雨水は、土から浸透しはくことが出来ていたのに、都市でのアスファルト・コンクリートでは、ほとんど浸透出来ないため都市型水害を生んでしまうことになります。
私達が出来る防災対策とは
しっかりリサーチする気持ちがあれば、土地が低い地域だということや、谷底地になっている地形だということもわかるでしょうし、河川の近くだから特別の防災対策をしなければならないという意識は生まれるでしょう。
そのとき、あらかじめ準備しておくことでも事態を最小限の被害に留めることが出来ます。
堤防の決壊や越水による洪水での外水氾濫が起きてしまった時には、すぐに避難を心掛けるようにしましょう!
排水口に注目すれば、ゴミなどで詰まってしまっているケースが多く、それでは大量の水をはくことが出来せん。対策として、下水道の側溝や雨水ますの清掃はしっかり行われているでしょうか。
時として、土のうまたは水のうを用意しなければならないこともあるでしょう。それにともない砂類や、バケツ・ホースも用意もしておきましょう。
過去にも浸水被害にあった経験のある場所では、止水板の設置などについても考えてください。
家の中で行う対策
屋内の排水口に目を向ければ、災害によって逆流してしまうことがあるので注意してください。
過去の浸水被害も考えて、ポンプやホースも用意しておきましょう。
地下の部屋は、相当リスクが大きいですから入らないで浸水対策を心掛けるようにしてください。
地下の駐車場などは、あらかじめ車は移動させておきます。
下水道から逆流することがあるので、洗濯機の排水口、洗面所の排水口にも注意が必要です。
いかがでしょうか。現在その場所に住んでいる人たちと、これから家を買う人たちとは、防災対策も分けて考えていかなければならないでしょう。
これから購入する人たちは、災害が起こりやすい場所を避けるのが最善策です。
すでに住んでる方々にも出来る防災対策はあります。
ただし、河川の水が溢れるような水害が起きる恐れがあるときには「避難すること」が大きな防災対策のひとつです。
そのとき住んでいる市町村から発令される避難情報について確認しておくことも大事な対策です。
こども防災協会では、防災キャンプのほかに宮城県内の小、中学校に無償出張事業も行っております。
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