2月20日に宮城県亘理郡山元町の坂元小学校にて出張授業を行いました。
今回のテーマは「火山」です。対象者は小学1、2年生です。
つい先日も草津白根山で噴火が起こったばかりのホットなテーマです。
身近なニュースから自身の防災についてこどもたちに学んでもらいたいと一所懸命準備しました。
当日は4カ国のボランティアさん5名とスタッフ3名で参加。
最初はこどもたちも緊張していましたが、ボランティアさんの自己紹介で少しずつ緊張が取れていった様子でした。
授業の最初に日本にはどれくらいの数の火山があるかグループになって相談してもらい10~20個あると回答してもらったのですが、あるお子さんから思いもよらぬ質問が、、、「先生。カザンって何ですか?」
あれ?火山を知らない子がいる?
ためしに「みんなー火山知らない人手上げてみてー」
「ハイ」「ハイ」「ハイ」って半分もいるやないかーい!
先生「じゃあ最近起きた草津白根山の噴火について知ってる人ー?」
これも半分くらいしか知らない。
先生「じゃあ宮城県にはいくつ火山があるでしょう?」
生徒「宮城県に火山なんてあるの?蔵王かな?他に何があるんだろう?」
小学校低学年だと火山の知識はもちろん火山の存在もわからないこどももいます、、、これはよけいやる気が出てきますね!
授業が終わった後ははみんな火山博士を目指すのだ―!
びっくりぎょうてん!世界火山○×クイズ
今回の授業では各国の火山に関する○×クイズを実施しました。
こどもたちがグループで制限時間内に各国のクイズを回りました。
「エジプトには火山がないなんてびっくり!」
「日本は世界でも火山が多い国なんて知らなかった-!」
など驚いた様子。
この「驚き」が学びにつながるのです。
留学生から学べ!世界の火山の謎に迫る!
○×クイズの後は留学生による各国の火山の紹介でした。
ボランティアさんには各国の火山について国の気候や地形の特徴を踏まえながら説明していただき、こどもたちは異文化にも触れながら火山について学ぶことができました。
「ロシアは寒いのに火山があるの!」
「インドネシアに大きな火山があるなんて知らなかったよー」
留学生とのコミュニケーションを通じてこともたちの火山への興味はかなり高めです。
火山が噴火した際には一目散に非難しなければならないことをお伝えしました。
聞いて!見て!確かめて!教室に火山がやってきた!
出張授業の最後は別教室にて火山のイメージ作りの実験です。
こどもたちが授業をしている間、せっせと器具の準備です。
ボランティアさんが寝る間も惜しんで準備した実験キッドを気に入ってくれるかなーなんてドキドキしながらこどもたちを待ちました。
移動してきたこどもたちは「火山がある!」「今から何をやるんですか?」と興味を持ってくれました。
嬉しいですね。この瞬間、準備の大変さなんて吹っ飛んじゃうんですよ。
こどもたちの中には「火山の中はどうなっているんだろう」、「中を見せてください」など新たな興味を持ってくれた子もいて新しい実験を考えるきっかけにもなりました。
国境を越えて大活躍!ボランティアさんありがとう!
出張授業では、ボランティアさんが大活躍でした。
ロシア出身のディアナさんとアナタシアさんはこどもたちに授業するため日本語を一生懸命練習して手作りの教材も準備してくれました。
エジプト出身のハゼムさんは進んで子供たちと関わってくれて大人気。
あの歴史で有名なクレオパトラが入ったという「クレオパトラのバス」の写真なども用意してきてくれました。
アルジェリア出身のザハラさんは、本当にたーーーくさんの写真を準備。
動物の形のする火山性の岩や、砂漠と雪などこどもたちの興味をひく話題でもりだくさん。
写真があるとこどもたちもイメージが湧きやすく、興味しんしんでした。
こちらは、インドネシア出身のウィンディさん。
女性の服装や文化についてご自身の知識を最大限に生かしてクイズを出題してくれました。
出張授業を支えてくださった先生方
ボランティアの方々に加えて、坂元小学校の先生方にも多大なご協力をいただきました。
特に教頭先生には授業の手続きから教室の手配まで準備の段階からお世話になり、太田先生と南城先生には教室のセッティングや実験器具の準備、こどもたちへの声掛けなど細やかなご配慮をいただきました。先生方の協力なくしてはこの出張授業は成功しませんでした。
こどもたちの未来に届け!出張授業を終えて
今回の出張授業を実施して、こどもたちは興味を持てる内容には積極的に学ぶ姿勢があることを感じました。
コミュニケーションを通じて自身の体験として学習することの重要性を改めて考えさせられました。
【おわりに】
今回の記事は伊勢が担当しました。
出張授業では実験の実演を行いました。
こどもたちの素朴な疑問や好奇心には驚かされてばかりでした。
こどもたちの笑顔と好奇心に応えられるような授業を作っていけるように努力していきます。