こんにちは。こども防災協会です。
夏も本番ですね。
毎日暑い日が続いていますが、みなさん元気にすごしていますか?
こども防災協会はキャンプに向けて毎日元気に活動しています!
さて今回の記事はこども防災協会スタッフのインタビュー記事になっています。
記念すべき第一回目のゲストは伊勢只義(イセタダヨシ)さんです。
伊勢さんはご本人が被災者ということもあり、防災については他の誰よりも情熱を持ってくれている方です。
出張授業ではこどもたちからも大人気のこども防災協会の先生的存在です。
それでは実際にインタビューしちゃいましょう!

Q:伊勢さんよろしくお願いいいたします。
伊:よろしくお願いします。

Q:伊勢さんの簡単な経歴をおしえてください。
伊:仙台市で生まれて小学校に入るときに父の実家の石巻市に引っ越しました。高校を卒業するまで石巻で過ごして大学から仙台に住んでいます。もう高校を卒業してかれこれ15年くらい経っているのでもう石巻も仙台も故郷のようなものです(笑)。

Q:大学ではどのようなことを学ばれていたのですか?
伊:大学は宮城教育大学に進学しました。大学卒業後は東北大学の大学院に進学して博士課程を修了しました。大学でも大学院でも教育心理学を専攻してひとの学びについて研究していました。

Q:だからこどもたちの気持ちも誰よりも考えられるんですね。
伊:大学に入ったころは小学校の先生になりたかったのですが、勉強や実習を重ねるうちにだんだん自信がなくなってきちゃって。こどもたちと触れ合うのも怖い時期もありましたが、今はこども防災協会の活動を通してこどもたちと関われて本当に良かったと思っています。

Q:それは本当にうれしいです。実際にこども防災協会ではどんな仕事を担当されているんですか?
伊:仕事は時期によって変わるのですが、主にはキャンプの計画を立てたり、アクティビティを考えたり、出張授業の実験用具を作ったりしています。

Q:本当にいろいろご担当されていますね。キャンプへは参加されるんですか?
伊:キャンプにはぜひ参加したいと思っています?前回のキャンプには参加できなかったので次回のキャンプまでにこどもたちに楽しいんでもらえるような計画を立てたいと思います!

Q:伊勢さんの実家は石巻ということですが、震災の時の様子をお話しいただけますか?
伊:はい。震災当日は大学で研究の準備を進めていました。ものすごい大きな揺れがきて机の下に隠れることもできないくらい足元が揺れました。目の前で研究室の電子レンジがゴロンゴロンと舞い踊っていたのは今でも覚えています。

Q:伊勢さんのご実家は大丈夫でしたか?
伊:家については当時、父も母も仕事場が仙台だったので石巻までの道が通行止めになり、一ヶ月間家に帰れず、私の6畳一間で家族三人で暮らしました。ゴールデンウィークが明けてようやく家に帰った時は自分の目を疑いました。一階部分がきれいになくなって柱だけになっていました。家の車も二軒隣のご近所さんの居間に突っ込んでいる状態でした。道路もがれきで通行止めになっている場所も多く、復興なんてできないんじゃないかって感じたのが正直なところです。

Q:とても大変でしたね。震災からご自身の状況が変わってしまったと思いますが、、、
伊:家は全壊になりましたが、ここまでくると家族が助かってよかったという気持ちが強いです。親戚もなくしましたが、やはり友人を亡くしたのが一番ショックでした。高校時代からの大親友でともに陸上部で汗を流し、辛い時も励ましあってきた友人だったので、津波の被害にあったと聞いたときは信じられませんでした。

Q:貴重なお話ありがとうございます。最後に防災についてお話いただけますか?
伊:防災というのはいつやってくるかわからいので、なかなか準備に意識が向きにくいのが現状です。ただ、災害が起きた時になにも準備がないと大けが、さいあく命にかかわる事態に発展します。今回の震災でも正しい知識を持っていれば助かった命はたくさんあったと思います。まずは災害やそれに伴う防災について興味を持ってらいたいです。被災者として、こども防災協会のスタッフとして少しでもお役に立てるように自分のできることから少しずつ取り組んでいきます。

Q:ありがとうございました。インタビューは以上になります。
伊:ありがとうございました。

伊勢さんは被災者という立場もあり、こどもたちに災害の怖さを身をもって伝えてくれます。伊勢さんこれからもよろしくお願いします!
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